2016.02.03
日記
私の大切なもの
写真のコーヒーミルは、何十年か前に私が中学三年生の頃に手に入れたものです。
ちょうど1月の寒い時期、隣町のコーヒー屋さんまで自転車で向かいました。
お年玉を握りしめて・・・
背伸びがしたい時期です。
珈琲豆を挽いてドリップすることがどこか儀式めいてドキドキわくわくしたものです。
今では毎朝の日常になっていますが。
6年ほど前、台に取り付ける部分がひびが入ったので、新宿の珈琲問屋に相談に行きました。
その店のご主人がおっしゃるには、
「このメーカーの製品は堅牢で長持ちするがために会社はすでに倒産した」とのことでした。
レプリカが置いてありましたが、形は似ているもののやはり味のないものでした。
持ち帰ってから、クリーニングして黒と金で塗り直しました。
今でも使用可能ですが、今は二代目を使っています。
文を書きながらたまには使ってあげなければと思っています。
“捨てられない”私の大切なものです。
「そのものの過去を思い、未来にこころを馳せる」
ときどきは、そんな気持ちを大切にしたいと感じているこのごろです。