2020.12.09
修理
【修理事例】Professional Reel To Reel Tape Recorder AKAI PRO-1000
【修理事例】Professional Reel To Reel Tape Recorder AKAI PRO-1000
東京都のT様より修理のご依頼を頂き、無事に修理完了致しました。
- 品名
- Professional Reel To Reel Tape Recorder
- メーカー
- AKAI
- 型番
- PRO-1000
- 不具合症状
- プレイボタンを押した時のみ回転しない
【診断内容】
- REW が遅い。録再はするが要調整。
- ボリューム及びスイッチ類が全て接触不良。
- テープカウンター動作不良。
- 1~3項の修理後に再生・巻き戻しできず。
- パネル汚れ。
- 測定
【原因】
- メカ全般の老朽化。
- 経年による劣化。
- –
- MPコンデンサ(T/S側共)の劣化不良。
- –
- –
【処置内容】
- 分解し、各部のクリーニング/メンテナンス及び注油、グリス塗布の実施にて対応
- 接点復活処理を実施
- カウンターメカをバラし、メンテナンスの実施
- トルクアップも兼ねて代替品コンデンサへの変更交換(3.0+1.0μF ⇒3.0+1.5μF)にて対応
- パネルのクリーニングを実施
- ・スピード確認 9.5cm/s:1500Hz / 19cm/s:3000Hz / 38cm/s:6000Hz
・ワウフラッター 9.5cm/s:0.13% / 19cm/s:0.09% / 38cm/s:0.06% (Wrms JIS)
ご依頼の不具合について、上記の通り診断・修理を行い完了致しました。
お客様から頂戴したメッセージ
お陰様で7日(金)に結線し、久しぶりに音を聞きました。
私事ですが、7年前に脳梗塞で倒れ、右手足麻痺で、レコーダーの操作が出来ず長年にわたり、放置していたので 故障してしまったのだと思っております。
左手に力が出てきたので、これから時間を作って音を楽しみたいと思います。
関係者の方々にもよろしくお伝えください。有難うございました。
想い入れのある機材の故障でお困りの方、まずはお気軽にご相談ください。